鍵の閉め忘れによる犯罪リスクと被害を実際の事例と火災保険の補償を交えてお伝えします。

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鍵に纏わる卑劣な犯罪

身近な鍵トラブルと侵入経路|自転車・車の鍵紛失や盗難に保険は使える?

家・自転車・自動車など鍵のトラブルは誰にでも起こり得ます。鍵の掛け忘れや合鍵による不法侵入や空き巣、盗聴、盗撮などの被害が後を絶ちません。日頃から防犯対策を徹底した上で、火災保険や自動車保険など加入している保険の見直しとと、オプション特約の追加も検討してみてはいかがでしょうか。

実際に起きた鍵に纏わる卑劣な犯罪

空き巣で捕まった人

鍵を掛け忘れ、こっそり合鍵を作られてしまう、そんな状況が現実にあるのです。
うっかり、あるいは油断によって隙を突かれてしまった人は、卑劣な犯罪に巻き込まれてしまいます。

ストーカーや嫌がらせ、盗聴に盗撮、空き巣や高額盗難、挙句の果てには殺人も起こり得るのです。
遠い異国の話にように感じるかもしれませんが、これは紛れもなく日本国内で起こっている犯罪です。身近な人が被害に合うこともあり得ますし、自分自身が被害者になる恐れも決して少なくありません。

知らない誰かが部屋に入って来た状況を想像してみてください。
深夜にふと目を覚ますと、目の前に誰かが立っている状況すら考えられます。

女性は特にストーカー被害や盗撮被害を受けやすいので、鍵に関わる防犯意識を高く持たなくてはいけません。

鍵を掛け忘れて空き巣被害

人間である以上、日常を完璧に過ごすことは難しいでしょう。
たまたま玄関の鍵を掛け忘れてしまう状況は珍しくありません。
しかし、そんな隙を卑劣な犯罪者は見過ごさないのです。

20代半ばの女性は玄関の鍵を掛け忘れて外出していました。数時間後に自宅に戻ると、家の中はめちゃくちゃに荒らされており酷いありさまになっていたのです。空き巣はその日の当日に逮捕されたものの、女性の心理的なショックは計り知れません。

犯人の自供によると、マンションの部屋を1つ1つ見て回り、たまたま鍵が開いていた部屋を見つけて空き巣に入ったのです。
不幸な偶然が重なってしまったが故の被害ですが、こうした事例は珍しくありません。

1年以上に渡る盗撮被害

盗撮に用いられたカメラ

30代の独身女性の浴室から小型のカメラが発見されました。
他の部屋からも隠しカメラが見つかり、女性は盗撮されていることを知ったのです。

トイレや浴室、寝室に至るまで何台ものカメラが隠されており、女性はプライベートを覗き見されていました。
ホコリの具合や状況を踏まえると、少なくとも1年以上前からカメラが設置されていることが分かったのです。
犯人に繋がる手掛かりも少なく、この事件の犯人は見つかりませんでした。
推測の域を出ませんが、合鍵を作られて部屋に侵入されたのだと考えられています。

女性は部屋を出て引っ越しを行いましたが、1年以上もプライベートを覗き見されていたストレスは大きいです。
このように鍵にまつわる卑劣な犯罪は数知れず存在します。
財産を守るのは大切ですが、自分自身の身を守ることも考えて防犯対策を行いましょう。

空き巣被害や鍵破壊は家財保険でカバー可能?

空き巣被害は家財保険で補償できるのか

鍵の紛失や盗難、そうした被害は誰に身にも起こり得ることです。
同様に空き巣被害も決して対岸の火事ではありません。
空き巣から家を守るために防犯対策を怠らないようにしましょう。
それでも完璧というには不十分な現実に対して、火災保険に加入するのが大事になります。

火災保険の中には家財保険も含まれており、空き巣被害にあった際の被害額を補償してくれます。
鍵の破壊や空き巣被害に備えて家財保険の見直しを行うのも良いでしょう。

万が一に備えての家財保険

火災保険の中には家財保険が付いているものがあります。
これに加入していると、万が一空き巣被害にあっても家財の損害を補償してくれるのです。

窓ガラスを割られてしまったり、フローリングが傷付いたりした際に修理費用を出してくれます。
被害内容や金額によって変わりますが、費用の一部を負担してくれるのは間違いありません。

意外にも手広くサポートしてくれるのが火災保険なのです。
鍵のトラブルはもちろん、家財道具の保険としても有効活用してみてはいかがでしょうか?

火災保険に加入したつもりが無くても、賃貸契約した時に加入している場合が多いです。
ただし、すべての火災保険がこうしたサービスを行っている訳ではありません。

オプション利用の追加料金を支払っていないとダメなケースもあるので、火災保険の内容を確認してみてください。

いざという時に困らないためにも、火災保険に加入するのは大切なのです。

現金盗難も家財保険でカバー

現金を盗まれた男性

空き巣被害の場合、自宅にもたらされるダメージは計り知れません。
窓ガラスにドアの破損、現金の盗難など様々なケースが考えられます。
家財保険の内容によっては現金の補償もしてくれます。

ただし上限が決められているのが一般的なので、20万円、あるいは50万円程度の被害までしか補償されません。

大金を自宅に保管している人は家財保険に内容を精査してみてください。
逆に、空き巣被害でも補償されないものがあるので、それが何なのかも把握しておきましょう。

このように、火災保険には万が一に備えるためのサービスがあります。マンションの賃貸をしていると、フローリングの修繕費などを要求される事態にもなりかねません。

鍵交換の費用などが自己負担になれば、空き巣被害とあわせて踏んだり蹴ったりになります。
苦しい状況をさらに悪化させないように火災保険、そして家財保険の充実を考えましょう。

鍵トラブルも火災保険で補償

火災保険で鍵も補償される?

鍵の紛失や盗難に合うと、多くの場合は借り主側が自己負担で対応しなければなりません。
高級マンションなどでは共用スペースに共通の鍵が使用されており、すべての鍵を交換する事態もあるのです。

大変なケースでは総額で50万円以上の請求を受けるほど、鍵の紛失とは恐ろしいものです。
こうした鍵の紛失や盗難のリスクを常に抱えているのは大変です。
そこで利用したいのが鍵トラブルに対応している火災保険です。

火災保険は火災になった時の保険としか思われていませんが、鍵のトラブルにも対処しています。
保険によって対応内容が違いますし、鍵トラブルのサービスが無い場合もあります。
事前に鍵トラブルのサービスがあるかどうかを見ておくと、いざという時に出費を抑えられるでしょう。

火災保険による鍵トラブルの補償

火災保険には、オプション設定で鍵サポートを付け加えられるものがあります。
これに加入しておくと、鍵の紛失や盗難の際に鍵開けから鍵交換までを無料で対処してくれます。
料金を割引きしてくれる保険内容もあるので、不安な人はオプションを追加設定しておくと良いでしょう。

一般的な鍵であれば2万円、鍵交換となると4万円ほどの費用が発生します。
地味に痛い出費となりますが、火災保険の鍵サービスオプションがあれば割引きや無料に出来るのです。
鍵の紛失に24時間対応するサポートもあれば、専門業者への取次ぎのみしかしてくれない保険もあります。

このように火災保険の鍵サービスによって内容は様々です。
火災保険に加入する際には鍵オプションに注目してみるのが良いでしょう。

鍵を無くす確率は意外と高い

鍵を落としたり、しばらく見つからなかったり、そうした経験は無いでしょうか?
社会人1000人のアンケートで、鍵を落としたり見失ったりしたことがあるかの問うと、よくある、たまにあると解答した人が6割にも及びました。
これだけ多くの人が一時的に鍵を危険に晒しているのです。

いつ鍵を無くすか分からない、盗まれるか分からない、そう身構えておく気持ちを持ちましょう。
鍵に対して意識を向けることで紛失等のリスクを減らせるようになります。
しかし、それでも紛失や盗難を完璧に防げる訳ではありません。

だからこそ火災保険の鍵オプションを付けるなどの保険が大事なのです。
予想外の出費に頭を悩ませないためにも、精神的に余裕を持つためにも万が一に備えましょう。
鍵トラブルはとても身近な存在であり、次は自分かもしれないという認識を持つのが防犯対策の一歩目です。

自転車盗難保険について

盗難被害が多い自転車

自転車は盗難被害も多く、盗難保険の需要も増加しています。
万一の盗難に備えて保険に加入することも大切ですが、日頃から鍵をしっかりかけて盗難対策にも取り組みましょう。
保険に入っていれば相応の補償を受けられますが、ノーペナルティで新品の自転車を購入できるワケではありません。

自転車の盗難保険は、一般的に支払いは時価換算(自己負担金の発生)されて購入して間もないうちでないと加入できない点と、鍵のかけ忘れは免責になってしまう契約があることを覚えておきましょう。

自転車盗難保険は自転車保険の特約にはない

自転車の盗難保険を扱っているのは主に販売店です。

最近は自転車事故で自身の怪我や相手への賠償を補償する自転車保険に加入検討する人が増えていますが、一般的な自転車保険は特約も含めて盗難時や自転車そのものの補償はありません。
販売業者の購入時専用の保険プラン(自社保険、自社補償を含む)と一部の少額短期保険のみ扱っています。

いくらまで保険金は出る?

自転車が盗難された際に支払われる補償額は?

車両や商品の保険金支払いは時価と新価の2種類があります。
時価はその時の価値を基準に算出する方法、新価は新車(新品)購入時の価格を補償するものです。

自動車保険の車両保険や火災保険は新価で計算するタイプや特約もありますが、自転車用の盗難保険は全てが時価で計算されます。
まず、新品で売っている価格と誰かが購入して一度でも使った中古では価値も変わってきます。
新しい自転車でも中古であれば時価は販売価格の7割ほどに落ちると言われています。

自転車盗難保険も購入後1年未満で補償される金額は購入価格の70%と決まっているタイプが多いです。
1年のみ加入できるタイプや3年プランで、2年目50%、3年目30%と使用期間に応じて盗難時に出る保険金も少なくなっていきます。
つまり、盗難保険に加入していても盗まれると損するため、防犯対策もしっかり取らないといけません。4年目以降も補償できる自転車盗難保険はほとんどありません。

鍵のかけ忘れた自転車を盗まれた場合

自転車の盗難は大半が乗り捨てで、鍵のかかっていない自転車を狙われることが多いです。
自転車の盗難保険では、保険商品や契約内容によりますが、鍵の施錠していない場合は保険金の出ないケースと一定期間見つからなかったことを条件に補償されるタイプがあります。
契約内容(保険の約款)の免責事項で鍵についての記載を確認しましょう。

自動車盗難と保険による補償範囲

自動車盗難と保険の補償範囲

大切なものには鍵を掛ける習慣が重要になっています。
自動車の鍵もその1つでしょう。

自宅の鍵が紛失や盗難にあった際の対処方法は、比較的分かっている人が多いです。

しかし、自動車の鍵を紛失したり盗難されたりした場合の対処方法はどうすれば良いのでしょうか?
他にも、自動車盗難や保険による補償範囲も解説したいと思います。

自動車盗難保険の補償範囲

移動の要となる自動車が盗まれてしまう事件が全国で発生しています。
もし、そんな状況になった場合、被害はどの程度補償されるのでしょうか。
自動車の保険の補償について説明します。

原則、盗難であれば被害の全額が補償されるので安心して良いです。
ただし、通常よりも少し高い自動車保険に加入しておく必要があります。自動車保険の内容によって補償範囲が変わるので、こればかりは自分自身で確認するしかありません。

そして、次のことも頭に入れて置かなければなりません。自動車保険とは自動車そのものを守る保険なので、車内にあった貴重品は補填対象にはならないのです。車内に貴重品を置いている人は、身のまわり品特約という保険に加入しておくと良いでしょう。

自動車の鍵が紛失や盗難にあった場合

まず、自動車の鍵を無くしたらロードサービスや鍵の専門業者に連絡しましょう。
鍵の性能にもよりますが、1~3万円ほどで開錠に対応してくれます。
盗難の場合は警察に連絡しつつ、やはりロードサービスなどに依頼するのが良いです。

ちなみに、車内に鍵を残したままオートロックが掛かるインロックになるケースも多いです。
この場合、鍵が車内に残っているのが分かっているため、無理やり鍵をこじ開けようとする人がいます。ですが、自動車を傷付けるだけなので基本的におすすめはしません。

さて、気になる鍵の開錠や交換費用ですが、これらは自動車保険による補償範囲になるのでしょうか?答えはNOで、紛失の場合の鍵交換費用は実費になるのがほとんどです。
盗難の場合は補償されることもありますが、これは自動車保険の内容によります。

自動車の盗難は平成27年に年間2万件近く発生しています。
これだけの件数が発生している以上、決して被害に合わないとは断言出来ません。
自動車盗難に備えて保険に加入しておくと良いです。

また、鍵の紛失や盗難時にどこへ連絡するべきかも事前に調べておくと安心出来ます。
問題が起こる前に対策をしておくだけで、驚くほど冷静に行動することが可能です。

自動車保険では人気の保険は、安価に収まりやすいと評判のSBI損保です。
また、セゾンが扱うおとなの自動車保険も認知度・人気ともに高くなっています。

事故やトラブルが起きると、気が動転して正常な判断ができなくなる可能性も捨てきれません。
ロードアシスタンスサービスや事故受付、現場のサポートなどが手厚い保険を選ぶことが重要です。

空き巣の侵入経路はどこが一番多い?

空き巣の侵入経路で一番多い窓

窓は空き巣に狙われやすい

警視庁発表の資料によると、空き巣の侵入経路でもっとも多いのは窓で全体の60%、残りの40%は玄関・勝手口です。場所別で見ると、1位は表玄関で約35%、次いでベランダやリビングの大きな窓が29%、居室の窓が22%と続いています。つまり、空き巣対策で重要になるのは、玄関と1階の窓ガラスの2点です。

マンションと戸建てで傾向は異なる

マンションの玄関

マンションなどの高層階の場合、空き巣の侵入方法は玄関の無施錠が1位で40%、2位は鍵開けによる侵入で35%です。つまり、玄関からの侵入で75%を占めています。
一戸建ての場合はガラスを割って侵入する事例が67%、無施錠が25%で鍵開けは4.1%と少なくなります。
空き巣対策では玄関の防犯鍵を最初に検討する方が多いですが、窓ガラス周辺の防犯対策と、鍵の施錠をしっかり行うことが大切です。

プロの窃盗団が減少

全体的に施錠している鍵を短時間で開錠するなど、プロの窃盗団による空き巣被害は減少しています。
防犯対策グッズの進化や、家庭用・道路などの防犯カメラの増えた要因もありますが、プロの窃盗団や犯罪組織は空き巣から振り込め詐欺やフィッシング詐欺など特殊詐欺にシフトしています。

空き巣は検挙率が高くて一般家庭であれば得られる金額も限定されています。
最近は電子マネーをはじめとしたキャッシュレスの普及、コンビニATMの充実したことで現金を手元に置かない人も増えています。
時代の変化もあって、空き巣の犯人は直近の生活費も工面できない状況や、普通に働くことに嫌気がさした個人の比率が高まっています。

経験やノウハウがなくてもネットで空き巣に必要な情報や手口の詳細も出ているので、鍵開けなど高度なテクニックを使う人もいますが、簡単に入れる家を探して犯行におよぶケースが圧倒的に多いです。
こうした個人の犯行は近所でターゲットを探すケースも多く、人の出入りのパターンを日常生活の中で観察して狙い目の時間を見極めて犯行に及ぶこともあります。

毎日、家を空ける時間が決まっていたり家にいない時間の多い人は気をつけましょう。鍵をポストの中に隠すのも、近所の人が見ているかもしれないので、やってはいけない行為です。

都会になるほど大胆な傾向が目立つ

人通りの多い都会は、近所付き合いの少ない家庭が多く、近所の家の玄関や窓で作業している人を見ても声をかけないケースが多いです。

明らかな不審者であれば通報してくれる人もいますが、作業着やスーツを着て作業していれば、住人の依頼で業者が来ているものだと思うため、空き巣犯は通行人の視線を気にせず白昼堂々と犯行に及ぶケースが多いです。

また、訪問販売に耳を貸す人も少なくなっていて、1軒ずつインターホンを押して反応が無ければ玄関を開けて声をかけてみて、もし住民が出てきたらセールスマンを装って絶対に買わないであろう商材の訪問販売業者を行い、鍵の書き忘れで留守にしている家を探して犯行に及ぶケースもあります。

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